昭和24年

昭和24年、若く明るい歌声に、で始まる青い山脈とともに石中先生行状記は石坂洋次郎の大ヒット作でした。特に後者は作中人物の明るく奔放な性に対する語りが行き過ぎだとして前年10月に摘発を受けていました。しかし読者の強い支持によって起訴されずにすんだこともあって。人気が人気を呼びました。戦後の進駐軍がもたらした性に対するイメージ造成や、いわゆる民主化による性のタブーの解放は、日本人の性に対する見方を徐々に変えていきました。性描写記事満載の、夫婦生活も発売即売り切れのベストセラーでした。一方で厚生省は4月に避妊薬錠剤の製造販売を許可しましたが、これを経口避妊薬だと過って飲む人が続出し、笑えない出来事となりました。そして国民を驚かせたのが白亜の恋と呼ばれた民主党野党派副幹事長園田直と労農党の美人議員松谷天光光の駆落ち結婚でした。この恋は2人が対立する政党の議員同志であったこともさることながら、天光光が父君松谷正一議員の反対を振り切り、早朝家を出て亡母の墓前で2人の結婚を報告して園田へ走ったドラマチックな行状が話題を呼んだものです。2人は12月10日、ごく少数の友人の介添えで結婚式をあげましたが、電撃結婚の秘話として、2人の間には厳粛なる真実があったことが堤ツルヨ議員によって明らかとされ世間を唸らせました。

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