日本のオーケストラ

日本のオーケストラの経営は必ずしも楽とはいえません。強力なバック、つまり楽員の給与も保証され、比較的余裕を持って演奏ができるのはNHKバックのN響、読売のある読響、東京都のひかえている都響の3交響楽団だけで、他のものはバレエ、あるいはポップスの演奏にも出演したり、楽員もアルバイト演奏や個人的な教師をしているものが多くなっています。若い演奏家たちは歴史ある交響楽団にはなかなか入れず、新しい交響団がつくられたことも東京中心の原因となっていますが、N響、都響、読響とて決して楽ではありません。最近の外来演奏家はラッシュ状態で、聴衆は世界の著名な指揮者の率いる伝統ある本場のオーケストラが来るとなれば、どうしてもそちらにひかれてしまいます。オーケストラの収入としてレコーディングもありますが、これもやはり外国のオーケストラに押されて少なくなっています。さらにクラッシックの場合はポップスと違って発売枚数も2000から3000枚売れれば良い方で、1万枚売れれば驚異的なことです。交響楽団のレコーディングは演奏料として渡し切りの場合と1枚ごとの印税があります。演奏料はAB面で100万円とか400万円とかさまざまです。印税は卸値の5%で、2800円のレコードなら3000枚売れても30万円弱にしかならず、決して良い収入とはいえません。

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